最初に、563件が何の数字かを分けておく
563件は、利用者が実際に入力した質問の集計ではありません。問題ごとに固定した質問例249件と、言い換えや否定文を含む追加の回帰例314件を合わせた、開発用のテストセットです。外部AIの性能ではなく、通信できない場合などに使うローカル簡易判定を測っています。
2026年8月9日の実行では、期待した分類と完全に一致したものが546件、率にすると97.0%でした。完全一致しなかった17件は、すべて答えを特定できず、断定を避ける返事になった例です。「はい」と答えるべき質問へ「いいえ」と返す、またはその逆の重大な反転はありませんでした。
難しい言い回しを意図的に入れた固定例なので、この17件を実利用での誤判定率とは解釈できません。詳しい測定条件はローカル判定の回帰評価に分けて公開しています。
返事が怪しいときは、症状から直す
下の表は17件の不一致内訳ではなく、質問設計で注意している症状と、実際に聞き直すための型です。
| 質問の症状 | 聞き直し方 |
|---|---|
| 「彼」「それ」が誰・何を指すか曖昧 | 人物名や行動を入れ、「店主は、その結果を事前に知っていましたか」のように主語と対象を一つにする。 |
| 二つの仮説を一度に聞いている | 「仕事中でしたか」と「誰かを助ける目的でしたか」に分け、順番に送る。 |
| 「全部」「普通」「悪い人」など範囲や価値判断が曖昧 | 「本人はその行動を意図的にしましたか」のように、観察できる行動や意図へ置き換える。 |
| 否定が重なり、肯定側が分かりにくい | 「犯罪ではなかったわけではない?」ではなく、「その行動は犯罪ですか」と肯定形へ戻す。 |
共通しているのは、文章を丁寧に長くするのではなく、判定する対象を減らすことです。人間同士なら表情や直前の会話で補える主語も、文章だけでは別の意味に取れます。
「一部はい」は、複合質問を救う返事
「一部はい」は、複合質問の前半と後半で判定が分かれる返事です。固定例36件は今回すべて一致しましたが、未知の言い回しを保証しないため、返されたら二問へ分けて聞き直します。詳しい使い分けは、出題者向け判定表で確認してください。
旧版で一番困ったのは、間違いより答え漏洩だった
以前のバージョンでは、「はい」「いいえ」の後に理由を説明しようとして、AIが真相の一部まで口走ることがありました。水平思考クイズは、一度答えを見たら初見には戻れません。判定の親切さより、秘密を守ることを優先すべきだと分かった失敗です。
この出来事は、563件の分類テストとは別の経験です。発生率を示す記録はないため、数字とは結び付けません。現在は、質問された範囲だけを返す指示と、返答へ秘密の語が混ざっていないかを見る処理を入れています。それでも不自然な補足が出た場合は、続きを読まずゲーム内から報告してください。
四手で立て直す
- 直前の質問を一度だけ読み直す — 主語、条件、仮説が二つ以上ないかを探します。
- 一番広い条件だけ残す — 職業名や道具名を当てにいく前に、仕事上の行動か、場所が重要か、といった一軸へ戻します。
- 肯定形の短文へ直す — 二重否定や「全部」を外し、誰が何をしたかを一文にします。
- 矛盾が残れば報告する — 同じ条件への返事が変わる、または答えが漏れた場合は、会話中の報告機能から知らせます。
質問の組み立てを最初から見直したい場合は、最初の5問チェックリストへ進んでください。人物・場所・時間・目的を使った全体の攻略は、良い質問例と詰まった時のコツにまとめています。
この検証だけでは分からないこと
- 固定例にない、今後初めて入力される言い回し。
- 外部AIモデルの更新による応答の変化。
- 利用者が実際にどの表現で困ることが多いか。
- 長い会話全体を通した満足度や解きやすさ。
ここで公開できるのは、既知の固定例に対する結果と、運営中に確認できた具体的な失敗までです。分からない範囲を残したまま、再現できた表現を一件ずつ回帰例へ加えていきます。
検証結果・体験: 開発者 / 構成・草案補助: AI / 編集・公開責任: 開発者 / 最終更新: 2026年8月10日